それでその日は終わりかと思ったが、CTの結果を主治医チームが解析しているので、今日方針が決まるかもしれないという話になった。そこからまた2時間待ちだ。
ビバぐだぐだ!
5時過ぎだろうか。とにかく顔の小さい白人男性医師がやってきて、正式な診断は翌朝になるが、ほぼこれで確定だという情報を伝えてくれた。
「下顎はずれるような割れ方をしていないので、手術なし。」
無罪放免が確定した。
顎先と付け根を骨折するというのは、前のめりに倒れて顎を打った時によくあるパターンとのことだった。彼は、その小さい顔を例に一生懸命説明してくれた。「ガードマンズ・フラクチャー」と俗に呼ばれるということも教えてくれた。ガードマンが暇でうとうとして前のめりに倒れたときにできる傷とのことらしい。脳内のイメージ映像がイギリス衛兵になってしまったので、そりゃあ頭重いしな、と思ってしまった(1)。
顔の小さい医師は、自分は明日非番だが明日C医師から説明もう1度聞いてね!と帰っていった。
この時点で夜7時くらい。丸一日拘束した通訳さんに帰っていただき、夕飯を食べて早々に寝ることにした。なんだったんだろうか、この1日は。
徐々にだるさが和らいでいる感じがあったと思ったら、熱が下がってきた。
(1)
2016年6月11日の女王公式誕生日の式典で、衛兵が倒れたというニュースが流れ、前のめりに突っ伏していたのでひどく心配しました。「式典 倒れた 兵士」で検索すればその手の写真はいっぱい出てきますが、意外と前のめりなのです。
なお、ものすごくどうでもいいですが、この事故のちょっと前に買ってしまったうちの衛兵さんは頭が後ろ方面に重いです。実際、あの勢いで後ろに倒れて頭を打っていたらと思うと怖いので、前でよかったと思うことにします。