これで白くない巨塔の診断は終わりか?と思ったが、まだ続きがあった。
 「昨日言ったように、退院だ。明日は日曜日だから、月曜日に外来に来なさい。そこで、プロフェッサーKが見てくれる。彼は、私とチームを組んでいる。いわば、セカンドオピニオンをもらうようなものだ。彼のもとで通院しなさい。」
 なんと…まだ最終診断ではなかった。念が入っていていていいと思うべきか、たらい回しされていると言うべきか。
 
 しかし、よくわからないが、次の人は「プロフェッサー」らしい。「コンサルタント」で「ミスター」のミスターCより上なのだろうか。
 日本でも、誰でも教授になれる文系と違い、白い巨塔の教授になるのは大変だ(1)。医師としての肩書と、大学組織上の肩書は1対1で対応しない。その科のトップでも「主任」だったり「講師」だったりする。だから、きっとプロフェッサーという肩書はすごいのであろう。でも、では、「ミスター」は?

 日頃の私ならば、すぐ検索したと思うのだが、幸か不幸か、わからない仕組みに取り囲まれすぎて、疑問は疑問のままにしてしまえていた。
 白くない巨塔のラスボス、プロフェッサーの回診は、2日後のお預けとなった。



(1)

 ちなみに、繰り返すように、ロイヤル・ロンドン・ホスピタルは、青い巨塔です。この色は、近隣のアイディア・ストアーという有名な社会教育施設と同じで、ホワイトチャペルの露店の色と揃えているのではないかと思います。

f5-4-1アイディアストアー

(アイディア・ストアー)

f5-4-2ホワイトチャペルの露店
(ホワイトチャペルの露店)