土曜日はすぐ寝て、12時間近く寝たと思う。
 日曜日の朝目が覚めると、歯の噛み合わせが変わっていた。何か上下がはまった気がするのだ。事故直後から、全然かみ合っていない、どうなっているのだろうと不安だったが、腫れのせいだったのだ。これはだいぶ気持ちを前向きにした。
 ただ、目が覚めても起き上がる気力がなくて、フリック入力で各方面への報告メールを書いて、おなかが減るので起き上がってご飯(スープ)を食べて、すると眠くなって…という体で、1日ほぼベッドで過ごした。明らかに、異常事態に体が休息を求めていた。下がったかと思うと、微熱が出てくるというような状態だった。
 
 ところで、退院の際、傷口用の抗生物質と痛み止めとしてパラセタモールとイブフロベンを処方されていた。私が驚いたのは、箱で渡されたということだった。販売時の箱ごともらうので、当然何日分という数がきっかり入っているわけではない。痛くなったら飲むのをやめなさいとしか言われなかったので、特に抗生物質は、やめどきがわからないと不安になった。
 このことをSNS上に書いたら、他国出身日本在住の友人が、「日本の病院で開封された薬が来るのは、期限などがわからず怖い」と応答してくれた。なんと、そういう見方もあるのか!
 医者による処方薬至上主義の日本では、薬は処方された分だけもらい、取っておいてはいけないということになっている。その管理を強めるために、医薬分業になったり、お薬手帳が制度化されたりしている。箱で買って、余った分は自分で期限を見ながら管理しておくという発想はまったくなかった。でも、そのほうが世界的にはふつうなのかもしれない(1)。


f6-2-1処方薬

(ほいと渡されてもって帰ってきた薬。1日に何錠何回飲めばいいか書き殴ってあります。)


(1)


 2-7)で書いたように、イギリスでは(そして世界の多くの国では)大した病気でなければ薬局で薬剤師に相談して、安い市販薬を買うというほうが一般的なのではないかと思います。そのことは知っていたのですが、処方のときも、日数を数えて渡すよりも、開封せずに渡すことに重きがあるというのは、想定していませんでした。