数日後、ありがたいことに友人がまた付き添ってくれるというので、質問事項をまとめてロイヤル・ロンドン・ホスピタルに向かった。通訳さんと落ち合い、受付で住所問題は、「その秘書は何か勘違いをしている」という話であると確認し、診察に向かった。
 プロフェッサーにつなぐ若い医者がインド系の女性で、一生懸命質問内容をメモしてくれた。完璧に心配内容を伝えてくれたらしく、プロフェッサーKもそれまでより真剣に向き合ってくれたように思った。繰り返すように、この研修医?が一度診察するシステムは恐ろしく無駄で、伝言ゲーム不成立も多く、プロフェッサーはちょっとしゃべって消えて、毎回違う研修医が違うことを言ってきて混乱するので、本当にやめてほしい。


 さて、一番の衝撃は、
 「6か月後?まさか…。順調なときは、次は6週間後がスタンダード。」
という反応だったことだった。
 年末年始の心労と、再予約に向けた電話の格闘は何だったのか…。

 格闘して年始に予定変更していなければ、日本に帰る予定を伝えてせめてと2月の予定にしてもらっていなければ、ミスのまま6か月後だったのだろうか。
 あとから人に何度も言われることになるが、こうして誤診やミスで人は死ぬ。外来に、そのミスを予防する仕組みがあまりに脆弱だという印象がここで確定した。

f8-3-1

(イギリスのクリスマスは1月5日ごろまで。この日、1月7日は、こうしてツリーがゴミに出されていました。ツリーを毎年生木買うの!?と驚きましたが、日本の門松だと思えば同じですね。)